2026・ZERO展

[本展][子どもの部][0号展]

2026年3月10日(火)〜15日(日)
大阪市立美術館 天王寺ギャラリー

4年ぶりに大阪市立美術館に戻っての展示となった今回のZERO展、例年にもまして個性豊かな作品が集いました。
[本展][子どもの部][0号展]の3区分の公募展、および企画展のDASポスター展が揃いました。加えて、4年ぶりにsakai Artication優秀作品も展示することができました。やはり、大きな美術館の空間は特別です。

そのなかで、選ばれた受賞作品をご紹介します。
まず[本展]。ここ2年間「該当作品なし」に終わっていたZERO展大賞に選ばれたのはPALLAさんの写真と映像、音響を用いたインスタレーションです。水辺のゆったりとしたモノクロのイメージがたゆたうなか重低音が響く空間は非常に居心地のよいものでした。
この作品に勝るとも劣らず高く評価されたのが、ZERO会会長賞の長谷川聡さん。廃校になり廃棄物となった学校の机の天板64枚を用いて浮き彫りを施し、床に並べた様子は圧倒的でした。学校で過ごした何世代もの人たちの記憶の堆積が静かに語り掛けてきます。
新人大賞には、銅版画2点を出品された朝井颯志さんが選ばれました。独特な世界観を巧みな技術で表現した作品は非常に見応えがあり、強度を感じさせます。
塚本学院校友会会長賞には、吉村晴哉さんの立体作品が選ばれました。3Dプリンタ造形と伝統的なガラス工芸の技術を組み合わせ、神獣たちの姿が具現しており、全体の迫力はもちろん細部まで楽しめるものでした。
他に、洋画や日本画にコラージュ作品、写真作品、デジタルプリント作品、ファイバーアート、箔アート、ダンボールによる立体造形までさまざまなジャンルの作品が受賞しました。

[子どもの部]では、昨年に続き、小学3年生の中村悠くんが大阪府教育委員会賞に、小学6年生の宋知娜さんが大阪市教育委員会委員長賞に選ばれました。子どもらしい自由な発想が素晴らしい作品です。お二人以外も大人顔負けの力強い作品が出品されました。このまま芸術創造に関心を持ち続けていただきたいと心より願います。

極小サイズのなかに無限の可能性を感じさせる[0号展]にも、力作が集まりました。はりえで静謐な世界を描いたsawakoさんが0号展大賞に選ばれました。また、さまざまな技法を駆使して独特の質感を持った抽象造形をものしたKAZUKI ITOHさんと、色鮮やかな生きものをリアルに描き出しつつ幻想的な作品に仕上げた佐藤哲哉さんがZERO会賞に選ばれました。
受賞には至らなかったものの、その他の入選作品もすべて見応えのあるものばかりでした。

受賞者一覧

本展会賞

ZERO展大賞PALLA
ZERO会会長賞長谷川 聡
新人大賞朝井 颯志
会員賞山口 知二
会友賞鍵本 光昭
ZERO会賞イマタニタカコ
ZERO会賞桑野 哲夫
ZERO会賞井上 清子

本展公賞

塚本学院校友会 会長賞吉村 晴哉
大阪府知事賞髙橋 亜希
兵庫県知事賞 竹垣 惠子
大阪市長賞 しんそう
堺市長賞 萩本たこ
兵庫県議会議長賞 K
兵庫県教育委員会賞福濱 忠弘
大阪市立美術館館長奨励賞深井 菜々子

子どもの部公賞

大阪府教育委員会賞中村 悠
大阪市教育委員会委員長賞宋知娜

0号展会賞

0号展大賞sawako
ZERO会賞KAZUKI ITOH
ZERO会賞佐藤 哲哉

展示会場風景